熱交換器(多管式・プレート式・スパイラル式)

多管式熱交換器

Uチューブ型、フローティングヘッド型など、あらゆる形状・材質の熱交換器を設計・製作します

材質

標準品は炭素鋼製ですが、ご要望に応じてSUS444製もご注文いただけます。また、標準品の温水部分の防食を考慮して温水側にSUS444を限定使用することもできます。

強度計算

熱交換器の各部は、「圧力容器構造規格」に基づいて設計製作します。

熱交換能力

熱交換能力表は、下記の条件で計算しています。

  1. チューブは、銅及び銅合金の継目無管(JIS H3300)19OD×1.2tを使用。
  2. 汚れ及び長期使用に対する能力低下を考慮して、汚れ係数は0.000086~0.000172m²・k/Wとする。

使用能力

標準品における最高使用圧力は、0.49Mpa(耐圧試験圧力は0.74Mpa)で設計されています。それ以上の圧力でのご使用については、別途で相談下さい。

安全装置

熱交換器は第1種圧力容器に該当いたしますので、次のような安全装置が必要です。

  1. 蒸気側には安全弁を取り付けること。
  2. 温水側には逃し弁または逃し管を取り付けること。

ご照会には次の事項をお知らせ下さい。

  1. 使用目的
  2. 一次側、二次側入口温度・出口温度(℃)
  3. 使用圧力(MPa)
  4. 最高使用圧力(MPa)
  5. 最高使用温度(℃)
  6. 流量(l /min)
  7. 交換熱量(Kw)
  8. 材質

※温水―温水熱交換器にはプレート式熱交換器を、お薦めします。

Uチューブ型熱交換器 標準図

プレート式熱交換器

トップサプライア、アルファ・ラバル製のプレート式熱交換器

プレート式熱交換器のよしあしを左右するのは、プレート。優れたプレートの条件は、高い伝熱性とプレート面の摩擦で生じる流体の圧力をいかに抑えるかにかかっています。しかし、伝熱性がよいプレートは圧力損失が大きく、圧力損失の小さいプレートは、伝熱性能に劣るのが一般的です。アルファ・ラバルのプレートは、その随所に他社製品とは異なるさまざまな独自技術が生かされており、この相反する課題を理想的なバランスでクリアしています。

アルファ・ラバル製プレート熱交換器の特徴

プレート式熱交換器の特長

高い熱伝導率

完全向流と、独自の波形プレートにより1℃といった小さな温度差でも効率のよい熱交換ができます。

メンテナンスが容易

締付けボルトを外すだけで、容易に点検、洗浄することができます。

フレキシビリティ

プレート枚数を増減することで、交換熱量を変化させることができます。

優れた経済性

コンパクト設計のために材料の節減ができ、高い熱交換率とともに優れた経済性を実現します。

軽量・コンパクト

多管式熱交換器に比べて質量が約1/3、内容積で1/4~1/10という軽量・コンパクト性を誇ります。

すばやい応答性

流体の内部滞流量が非常に少ないため、運転条件にすばやく応答します。

ニーズに応えるプレート式熱交換器

1.二流体の混合を避ける ダブル・ウォールプレート式熱交換器

二重構造の特殊ペア・プレートを採用し、万一プレートにクラックやピンホールが生じた場合でも、流体はペア・プレートの隙間を通り外部に流れるために二流体の混合によるトラブルを回避します。故に、二流体が混合した場合に危険が予想されるような用途に使用されます。

2.厳しい条件にも使用可能な 全溶接型プレート式熱交換器「アルファレックス」

ガスケットは一切使用せず、レーザー溶接によりプレートを溶接しています。従来では不可能であった高温・高圧にも対応が可能です。また、高温水を利用する地域冷暖房・廃熱利用などにも適します。

3.超コンパクトタイプの ブレージングプレート式熱交換器「CB・NBシリーズ」

真空加熱炉においてブレージングされたSUS316製プレートと、二枚のカバープレートから構成されています。プレート式熱交換器の中で最もコンパクトなタイプです。


スパイラル熱交換器(ラップジョイントタイプ)

高い伝熱性能を誇る、スパイラル熱交換器

伝熱管は薄肉のスパイラルチューブを使用し、螺旋形状になっている為、流体を乱流させて伝熱係数を著しく改善致します。よって伝熱性能が高くコンパクトになる為、据え付け面積も小さくなり、液-液熱交換はもとより、蒸気-液熱交換、コンデンサーにもご使用頂けます。

シェル&チューブ式熱交換器(ラップジョイントタイプ)

コルゲートチューブ(スパイラルチューブ)を伝熱管として使用しています。
コルゲートチューブは管内外を通る流体に乱流運動を生じさせ、伝熱性能を大幅に促進させます。
また、スケールの付着も少なくなります。
伝熱性能が高く、コンパクトになるため据え付け面積も小さくなり、液−液熱交換はもとより、蒸気−液熱交換、コンデンサーにもご使用いただけます。

シェル&チューブ式熱交換器(ラップジョイントタイプ)

寸法表

型式 伝熱面積(m²) L P C D E F H
DR○-L 40 0.264 1100 880 110 48.6 40A 20A 100
DR○-L 50 0.462 1100 880 110 60.5 50A 25A 100
DR○-L 65 0.858 1100 880 110 76.3 65A 32A 120
DR○-L 80 1.254 1100 880 110 89.1 80A 40A 130
DR○-L 100 2.112 1100 880 110 114.3 100A 50A 140
DR○-L 125 3.597 1100 860 120 139.8 125A 50A 150
DR○-L 150 4.93 1100 820 140 165.2 150A 65A 160
DR○-L 200 8.745 1130 820 155 216.3 200A 80A 200
型式 伝熱面積(m²) L P C D E F H
DR○-S 40 0.176 770 550 110 48.6 40A 20A 100
DR○-S 50 0.308 770 550 110 60.5 50A 25A 100
DR○-S 65 0.572 770 550 110 76.3 65A 32A 120
DR○-S 80 0.836 770 550 110 89.1 80A 40A 130
DR○-S 100 1.408 770 550 110 114.3 100A 50A 140
DR○-S 125 2.398 770 530 120 139.8 125A 50A 150
DR○-S 150 3.256 770 590 140 165.2 150A 65A 160
DR○-S 200 5.85 800 590 155 216.3 200A 80A 200

DR○-L、DR○-Sタイプ(○:S=ステンレス製、T=チタン製)

材質 DRS:チューブ SUS316L その他:SUS304
DRT:フランジ SUS304  その他:チタン

※フランジ:JIS10K