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SUS444について

SUS444鋼は、AOD/VOD等の高純度精練法の発達により生まれた鋼種で、極低C、極低N、18Cr−2Moの高純度フェライト系ステンレス鋼とも呼ばれています。SUS444は、耐孔食性、耐隙間腐食性に対して、SUS304以上、環境によってはSUS316以上の耐食性を示すほか、耐応力腐食割れ性に関しては圧倒的に優れています。

●耐応力腐食割れ性表●
上記より耐応力腐食割れ性に関して、
SUS444>SUS316>SUS304L>SUS304の順位であることがわかります。


●応力腐食割れとは●
応力腐食割れの発生する条件

材料 SUS304、316などのオーステナイト系ステンレス鋼
応力 加工残留引張応力
環境 Cl-イオンを含む50℃〜100℃の温水環境
応力腐食割れは塩化物水溶液を含む高温の水溶液中に起こりやすく、割れの特徴は主応力方向に直角に発生します。応力腐食割れは、上記の条件のとき発生します。従って、貯湯槽等の温水環境で使用するステンレス材料は、フェライト系のSUS444か最適てす。